一次救命

スポーツ

皆さんは、人の命を救うことができますか?

そう尋ねると、ほとんどの人が「できません」と答えるでしょう。

しかし、それは違います。今回お話させていただきます救急蘇生法を身に付ければ、あなたも人の命を救うことができるのです。

 それでは、救急蘇生法について説明していきます。

救急蘇生法の分類

救急蘇生法とは、一次救命処置とファーストエイドに分かれます。

今回は、この一次救命処置にスポットを当てたいと思います。

 図からわかる通り、一次救命処置は、

  • 心肺蘇生法
  • AED
  • 気道異物除去

によって構成されます。

まずは心肺蘇生法について説明します。

心肺蘇生法とは、心臓機能と呼吸機能が停止してしまい、心臓や脳に血液を送り続けるために胸骨圧迫と人工呼吸を行うことです。これには手順があり、それを説明していきます。

心肺蘇生法の手順を図で示すと下の図のようになります。

一次救命処置(BLS)の手順について

図だけでは、わかりにくいので、それぞれを噛み砕いてわかりやすく見ていきましょう。

  • ステップ1 「安全を確認する」

誰かが倒れるところを目撃したり、倒れているところを発見した場合は、まず周囲の状況が安全かどうかを確認してください。

車道や工事現場では、助けに行った人が受傷することもあります。

車道であれば、車の往来に気を付けて、まず倒れている人(以下「傷病者」と言います。)を歩道まで搬送してください。

  • ステップ2 「反応を確認する」

安全が確認できたら、傷病者の肩をやさしくたたきながら大きな声で呼びかけてください。

それに対して、目を開けるや発語がある等反応があれば、「反応あり」と判断します。

3回程度肩を叩きながら、声掛けを行いますが、少しずつ大きくしていってください。

いきなり大声で声を掛けられたらびっくりしてしまいますからね。

  • ステップ3 「助けを呼ぶ」

反応がないと判断すれば、大きな声で助けを求めてください。

周囲の人が集まってきたら、119番通報とAEDを依頼してください。この時、周囲の人は誰かが動くと考えている人も少なくありません。

「あなたは119番を!」「あなたはAEDを!」と指をさして指名するようにしましょう

+α:できるだけ人を集めておきましょう。胸骨圧迫はかなり疲れます。なので、集まった人と交代して有効な胸骨圧迫を続けましょう。

  • ステップ4 「呼吸の確認」

胸腹部の動きを見て10秒以内に通常の呼吸をしているか確認してください。

死戦期呼吸は、呼吸なしと判断してください。この際、気道確保は必要ありません。

死戦期呼吸とは、心停止直後にみられるしゃくり上げる様な途切れ途切れの呼吸のことで、有効な換気が行われているわけではありません。見分けるポイントは、口が動いていても胸郭が動いていないので、必ず胸腹部の動きを確認してください。
  • ステップ5 「胸骨圧迫」

胸の真ん中(胸骨の下半分)を圧迫してください。

ポイントは

  • 強く(成人は5~6cm、小児は胸の厚さの約1/3)
  • 速く(100~120回/分)
  • 絶え間なく(中断は10秒以内。時間にこだわらず最少にする。)
  • 解放はしっかりと(リコイル=押した分だけしっかり戻す。)
  • ステップ6 「人工呼吸」

傷病者の頭を後屈させ、約1秒かけて吹き込んでください。

人工呼吸は難しいです。そのため、胸が上がらなくても吹き込みは2回までで胸骨圧迫に移行してください。

+α:口対口による人工呼吸は、気も引けるし、感染のリスクもあります。

そのため、感染防止器具がキーホルダー式で売っているため、これらを購入し、キーケースなどに付けて持ち歩きましょう。

※AEDがくるまでor救急隊と交代するまでは、このステップ5と6を続けてください。

  • ステップ7 「AEDを使用する」

AEDが到着した場合、AEDを速やかに使用してください。

AEDの使用方法

電源を入れ、音声ガイドに従いましょう。

電源を入れれば、全てAEDがやることを言ってくれます。それに従って行動しましょう。

電極パッドを装着(電極パッド装着時の確認事項5項目→その対処法)

電極パッドを装着するときは、確認するべき項目が5項目だけあります。

それは「かきくけこ」です。これらを確認して問題がれば、対処してください。

・か:乾いているか → 濡れていれば、タオルで拭いてください。

・き:金属製のネックレスはないか → ネックレスを外すか、胸にかからないよう顔側にずらしてください。

・く:薬はないか(湿布薬や塗薬など) → 貼り薬は除去し、塗薬は拭き取ってください。

・け:胸毛はないか → パッドの位置に胸毛があれば、剃るなどし除去してください。

・こ:こぶ(ペースメーカ)はないか → ペースメーカからは十分距離を離してパッドを貼ってください。

電気ショックが必要なら、除細動ボタンを押す。

心肺蘇生法の中止基準

では勇気を出して、倒れている人に声をかけて、心肺蘇生法をしたけど、いつまですればいいの?と思うでしょう。それでは、心肺蘇生法を中止するタイミングを説明しましょう。

それは、

  • 傷病者が目的のある行動をとるか正常な呼吸が出現した時
  • 救急隊に引き継いだ時

この2パターンです。

いずれの場合であっても、AEDは一度貼ったら、そのままにしてください。

以上になります。

命に関わることなので、いざという時に行動できるようにしておきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました