心肺蘇生は必要なくても、日常生活でけがをすることは多々あるはず・・・
そのようなときに覚えておいてほしいのは、RICEの法則です。
RICEの法則とは、スポーツ時などに外傷を受けた際、医療機関を受診する前に実施することができます。つまりこれは、外傷治療のファーストステップといえます。
- R:Rest(安静)
損傷部位の神経・血管の損傷を防ぐために患部を安静にしてください。
- I:Icing(冷却)
外傷によって血管が破たんした場合、受傷部位より抹消側に血液を流すことができず、2次性の低酸素障害をきたし、細胞壊死を起こします。
これを起こさないために患部を冷却します。こうすることで、抹消の細胞の活動を抑え、酸素需要量を減らすことができ、細胞壊死を防ぎます。
- C:Compression(圧迫)
患部を中心に圧迫してください。
圧迫することにより、患部の内出血や腫脹をおさえることができます。
しかし、強すぎる圧迫は循環障害をきたすため、静脈を押さえる程度で大丈夫です。
動脈を止めるほどの圧迫は危険です。
- E:Elevation(挙上)
患部を挙上してください。患部を挙上することにより、内出血を押さえることができ、腫脹の軽減を図ることができます。
理想的には、患部を心臓より高い位置に挙上することです。
これらを実施すれば、突き指などの外傷はほとんど症状がなく治癒します。
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